コンクリート製品は、どんな材料からできているのでしょうか。「セメントと砂利」というイメージはあっても、それぞれがどんな役割を持ち、何によって性質が変わるのかまでは知られていないことが多いものです。この記事では、コンクリートを構成する主な材料と、その役割、製品の見た目や性能との関係を説明します。
コンクリート製品の主な材料
コンクリートは、主にセメント、水、細骨材(砂)、粗骨材(砂利や砕石)、混和材料でできています。セメントと水が反応して固まり、その力で骨材どうしをくっつけることで、硬いかたまりになります。
コンクリート製品も、基本的な材料は現場で使うコンクリートと同じです。ただし、工場で作る製品は、見た目の仕上げや早く型枠から外せることなど、製品ならではの目的に合わせて材料を選ぶことがあります。
知っておきたいポイント
1. セメントは「のり」の役割
セメントは、水と反応して固まる粉末です。この反応を「水和」といいます。一般的には普通ポルトランドセメントがよく使われますが、早く強さが出る早強ポルトランドセメントや、白い色をした白色セメントなど、目的に合わせた種類があります。白色セメントは、明るい色の製品や、顔料で色を付けたい製品に使われます。
2. 骨材は体積の多くを占める
骨材は、コンクリートの体積の大部分を占める材料です。粒の細かいものを細骨材、粗いものを粗骨材と呼びます。骨材の質は、強さや耐久性に影響します。また、表面を削ったり洗い出したりして骨材を見せる製品では、石の色や形が見た目を大きく左右します。
3. 混和材料で性質を調整する
混和材料は、少量加えることでコンクリートの性質を変えるものです。練り混ぜたコンクリートを流しやすくする減水剤や、細かい気泡を入れて凍結に強くするAE剤などがあります。フライアッシュや高炉スラグのように、セメントの一部を置き換えて使う材料もあります。
4. 顔料や補強材を加えることも
景観に使うコンクリート製品では、顔料を混ぜて色を付けることがあります。また、内部に鉄筋を入れて強くしたり、短い繊維を混ぜてひび割れに強くしたりする方法もあります。どの材料を加えるかで、製品の用途の幅が広がります。
注意点・よくある勘違い
「セメント」と「コンクリート」は同じものと思われがちですが、別のものです。セメントは材料の一つで、骨材などと混ぜ合わせて固めたものがコンクリートです。セメントと砂と水だけで作ったものは「モルタル」と呼ばれます。
また、水を多く入れると流しやすくなりますが、固まったあとの強さや耐久性は下がる傾向があります。作業のしやすさだけで水の量を決めないことが大切です。材料の割合をどう決めるかは「配合」と呼ばれ、製品の品質を左右する重要な工程です。
まとめ
- コンクリートは、セメント・水・骨材・混和材料でできている
- セメントは水と反応して固まり、骨材どうしをつなぐ役割を持つ
- 骨材は体積の多くを占め、強さや見た目に影響する
- 混和材料や顔料、補強材で、性質や色を調整できる
- セメント・モルタル・コンクリートはそれぞれ別のもの
材料の役割を知っておくと、製品のカタログや仕様書に書かれている内容が理解しやすくなります。