形成外科医になるには、まず大学の医学部医学科に進学し、6年間にわたって基礎医学と臨床医学を学びます。医学部を卒業した後は、医師国家試験を受験し、合格することで医師免許を取得します。医師免許取得後は、厚生労働省が定める2年間の初期臨床研修を受ける必要があり、この期間中に内科・外科・救急などの複数の診療科を経験しながら、医師としての基本的な診療スキルを身につけます。その後、形成外科の専門分野に進むことを決めた医師は、形成外科学会が認定する専門研修プログラムに所属し、通常4年から5年にわたって専門的な技術と知識を習得します。この専門研修では、外傷や先天性疾患、腫瘍、再建手術、やけど治療、審美的手術など、幅広い症例を通じて経験を積み、実践力を高めていきます。一定の症例数や手術経験を満たしたうえで、日本形成外科学会による専門医試験を受け、合格すれば晴れて形成外科専門医として認定されます。形成外科は、見た目の回復だけでなく機能の修復も目的とするため、精密な外科手技や審美的な感覚、さらには患者の心理に配慮した対応力も求められます。したがって、形成外科医になるには、長期間にわたる専門的な学びと実践を通じて、高度な医療スキルと豊かな人間性を兼ね備えていくことが必要とされます。