天井吊形エアコンとは?天井カセット形との違いと向いている現場

天井裏に余裕がない建物や、配管がむき出しのスケルトン天井、天井の高い工場では、天井に埋め込むエアコンを付けられないことがあります。そこで候補になるのが、天井から吊り下げる形の業務用エアコンです。この記事では、天井吊形エアコンの特徴や天井カセット形との違い、向いている現場と注意点を説明します。

天井吊形エアコンとは

天井吊形エアコンは、室内機を天井面から吊りボルトなどで吊り下げて設置するタイプのエアコンです。本体は天井の下に出ていて、横長の本体の前面から風を吹き出します。

天井の中に本体を収める必要がないため、天井裏の高さが足りない建物でも設置しやすいのが特徴です。天井を開口する工事が少なく、既存の建物に後から設置するときにも選ばれます。

知っておきたいポイント

1. 遠くまで風を届けやすい

天井吊形は、本体の前方に向けて風を吹き出す構造で、奥行きのある空間に風を届けやすいと言われます。細長い店舗や、天井の高い作業場など、天井カセット形では風が届きにくい場所で力を発揮します。

2. 天井カセット形との違い

天井カセット形は本体を天井内に隠し、パネルから四方に風を広げる形です。天井吊形は本体が見える代わりに、天井裏のスペースを必要としません。見た目をすっきりさせたいならカセット形、天井の条件が厳しいなら吊形、という考え方が基本になります。

また、天井吊形はメンテナンスの面でも違いがあります。本体が天井の下にあるため、天井内に潜る作業が少なく、点検や修理がしやすい場合があります。

3. 厨房向けの機種もある

天井吊形には、油煙の多い厨房での使用を想定した機種があります。油汚れが付きにくい構造や、掃除しやすい部品を採用しているのが特徴です。飲食店の厨房に設置する場合は、一般的な機種ではなく、こうした厨房向けの機種を選ぶことを検討します。

4. 工場や倉庫での使われ方

天井の高い工場や倉庫では、梁から吊り下げる形で天井吊形を設置することがあります。天井そのものがなく、屋根の構造がむき出しの建物でも、架台や吊り材を工夫すれば取り付けられるためです。作業場所に向けて風を送れる位置に配置すると、熱中症対策や作業環境の改善に役立ちます。このように、天井吊形は業務用エアコンの中でも、建物の制約が多い現場で頼りになる形状です。

注意点・よくある勘違い

天井吊形は本体が露出するため、内装との調和を考える必要があります。店舗のデザインによっては、目立つことが気になるかもしれません。最近は、スケルトン天井の雰囲気に合わせて配管の見せ方を整える施工も行われています。

また、「吊るすだけなので工事が簡単」と考えるのは早計です。本体の重さを支えるために、天井の下地や上部の構造にしっかり固定する必要があります。高所での作業になることも多く、安全な施工ができる業者に依頼することが大切です。

まとめ

  • 天井吊形エアコンは、室内機を天井から吊り下げて設置する形
  • 天井裏のスペースが不要で、スケルトン天井や高天井でも設置しやすい
  • 前方へ風を飛ばしやすく、奥行きのある空間に向いている
  • 本体が見えることと、しっかりした固定工事が必要なことに注意する

天井の条件で迷ったときは、天井カセット形と天井吊形の両方を比べて検討するとよいでしょう。

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カテゴリー: 住宅

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